シモキタを塗りつぶせ / 建築
CAt Studio / 東京

下北沢の魅力は何か?それは街に溢れ出す様々なひとびとのアクティビティではないだろうか。それを担保しているのは、あまり車の通らない道路だ。歩く人、立ち止まる人、ものを売る人、うたを歌う人…。交通という機能が希薄になった道路は、こうも魅力的に生まれ変わる。

仮にこれを「黒と白cf」という我々のよく使う概念で説明すれば、下北沢の「みち」は東京でも稀有な「白」である。建築では白が多いほど豊かな空間であることが多い。そしてこれは都市のパブリックスペースである「みち」についても同様である。

行政による再開発計画は、おおらかなスペースを駅前に提供するように見えるが、実のところはこの街を黒く塗りつぶすだけだ。 20世紀に量産してきた所謂「駅前広場」として。

我々に与えられた使命は「白いみち」としての下北沢の可能性を最大化すること。そのための手法を編み出し、街に適用すること。あるいは街にあるアイデアを収集すること。白色に塗りつぶされた下北沢の先に、従来のゾーニング型都市計画を超えた、移ろい、変化する都市のモデルが見えてくるだろう。

参加者の専門分野は問わないが、我々は建築のユニットであるから、フィジカルな提案に興味があることが前提となる。観察力、表現力、瞬発力のある参加者を期待したい。活動はフィールド作業を主とし、単独作業、グループ作業など柔軟に組み合わせて行う予定である。

cf.「黒」のスペース=使われ方と空間が 1対1対応する場所。例えば高速道路。
「白」のスペース=使われ方によってその場所の呼び方が変わっていく場所。例えば広場。